当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

コーヒーの香りと味を表現する共通の言葉:フレーバーホイールを解説

フレーバーホイール(日本語) コーヒー
この記事は約5分で読めます。

スペシャルティコーヒーの風味を表現するのに用いられるフレーバー。

これが分かると、コーヒーの世界はもっと楽しくなります。

ところで、フレーバーホイールという言葉をご存知ですか?

これは、普段の生活ではあまり耳にすることのない用語ですが、コーヒーを表現するために欠かせない重要な基準となるものです。

この記事では、米スペシャルティコーヒー協会(SCAA)のフレーバーホイールをもとに、コーヒーの香味表現について詳しく解説します。

スポンサーリンク

\最新トレンドが一目瞭然!/ 楽天ランキングページはこちら<PR>

フレーバーホイールの目的と配置

フレーバーホイールの目的

フレーバーホイールは、コーヒーのフレーバーを、ほかの食べ物に置き換えて、イメージを共有するためのツールです。

コーヒーの多様な香味を言葉で可視化し、異なる味や香りの表現を分類し円形に配置しています。

特にシングルオリジンと呼ばれる単一の産地から来るコーヒー豆を評価する際に、審査員がコーヒーの香味を詳しく記述するためにこれを使用します。

フレーバーホイールの配置

このフレーバーホイールは3階層で表示され、内側から外側にいくにつれて具体的な表現になっています。

たとえば一番内側には大分類として、フルーツや花など一般的な9つのカテゴリーがあります。

次に中分類として、ベリーや柑橘類など28の項目があります。

さらに小分類として、ブルーベリーやレモンなど73のフレーバーノートに細分化されています。

これらを合計すると、フレーバーホイールには、110種類の香味表現が記載されています。

このようにフレーバーホイールを参照することで、コーヒーにどのような香味があるのかを知ることができます。

フレーバーホイールの香味表現一覧

フレーバーホイール2016(日本語訳)

【出典】山コーヒーアドバイザー青山孝平氏の登山ブログより
SCAAの新しいコーヒーフレーバーホイールを日本語に翻訳してみた【印刷用PDF付き】
フレーバーホイールのPDFは、上記の青山孝平氏の記事からダウンロードできます。
以下で、フレーバーホイールの表現(日本語)を一覧にしました。

大分類 9 > 中分類 28 >小分類 73


  1. 1.花 > カモミール、ローズ、ジャスミン(3)
  2. フルーツ
    1.ベリー > ブラックベリー、ラズベリー、ブルーベリー、ストロベリー(4)
    2.ドライフルーツ > レーズン、プルーン(2)
    3.その他果実 > ココナッツ、チェリー、ザクロ、パイナップル、マスカット、青リンゴ、桃、洋梨(8)
    4.柑橘類 > グレープフルーツ、オレンジ、レモン、ライム(4)
  3. 酸味/発酵
    1.酸味 > 酸っぱい香り、酢、ぎんなん臭い、汗・足の臭い、クエン酸、リンゴ酸(6)
    2.酒/発酵 > 赤ワイン、ウィスキー、発酵、発酵しすぎ(4)
  4. 野菜
    1.オリーブオイル > なし(0)
    2.生野菜 > なし(0)
    3.植物/野菜 > 未成熟な野菜、さやえんどう、生鮮野菜、ホウレンソウ、植物、干し草、ハーブ(7)
    4.豆臭い > なし(0)
  5. その他
    1.紙/カビ > カビたパン、ダンボール、紙、木材、カビ/湿気、カビ臭い埃、カビ臭い土、獣臭、ブイヨン、防腐剤(10)
    2.化学製品 > 苦い薬、塩素、消毒薬、ガソリン、スカンクの悪臭、ゴム(6)
  6. 焼き
    1.パイプタバコ > なし(0)
    2.タバコ > なし(0)
    3.焦げ臭 > 燃えたゴム臭、灰っぽい、煙、焦げ臭(4)
    4.穀物 > 穀物、麦芽(2)
  7. 香辛料
    1.コショウ > なし(0)
    2.唐辛子 > なし(0)
    3.香辛料 > アニス、ナツメグ、シナモン、クローブ(4)
  8. ナッツ・ココア
    1.ナッツ > ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド(3)
    2.ココア > チョコレート、ダークチョコレート(2)
  9. 甘味
    1.黒砂糖 > シロップ、メイプルシロップ、キャラメリゼ、ハチミツ(4)
    2.バニラ > なし(0)
    3.バニラエッセンス > なし(0)
    4.総合的な甘味 > なし(0)
    5.甘い香り > なし(0)
    6.紅茶 > なし(0)

フレーバーホイールが生まれた背景

従来、コーヒーは酸味や苦みなどによる単純な評価がなされていましたが、1970年代のアメリカでスペシャルティコーヒーの概念が生まれました。

コーヒーの多様化と高品質化が進む中で、その風味をより詳しく表現することが求められるようになりました。

ワインの風味が、同じ産地でも、栽培方法、生産者によって異なるように、コーヒーもまた、栽培環境や方法によって農園ごとに得られる風味が異なります。

そのため、農園ごと(シングルオリジン)の独特な特性を理解し、風味をさらに細かく定義するため、1995年、米スペシャルティコーヒー協会(SCAA)は、フレーバーホイールを発表しました。

このような認識が広まるにつれて、コーヒーは、より洗練された飲み物として受け入れられるようになりました。

フレーバーホイール まとめ

今日、コーヒーは、生活の中に溶け込み、なくてはならないものになりました。

これからも、コーヒーをワインのように味わう楽しみ方が、広がっていくことでしょう。

自分の好みに合ったコーヒーを選ぶためには、共通のフレーバー表現を知ることが大切です。

この記事でフレーバーホイールの表現を学び、コーヒー選びに役立てていだだければ幸いです。