コーヒーを美味しく淹れるための水の選び方とは？

カフェで飲むような、味わいのあるコーヒーを家でも飲みたいと思いませんか。

ただし、美味しいコーヒーを淹れるためには、使用する水がなにより大切です。

この記事では、コーヒーを美味しく淹れるための水の選び方についてご紹介します。

美味しいコーヒーを淹れるには、どんな水を使う？

美味しいコーヒーを淹れるためには、「どんな水を使うべきか」ということが気になるのではないでしょうか。

ここでは、美味しいコーヒーを淹れる際に、日常的に使う水についてご紹介します。

• 水道水
  水道水でドリップコーヒーを淹れるときは、必ず浄水器を通した水を沸騰させた後に使用しましょう。
• 国産天然水
  国産の天然水は価格も手ごろなため、天然水が手元にある場合は、これ使うこともよいでしょう。
• ミネラルウォーター
  水出しコーヒーを作る際には、必ずミネラルウォーターを使うことをお勧めします。

コーヒーの風味を左右する水の硬度と注意点

コーヒーの風味に大きく影響を与えるのが、水です。

以下で、コーヒーに使用する水についてご紹介します。

水の硬度による分類

水は、その硬度によって軟水～硬水に分類されます。

そして、硬度は、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって表されます。

これらのミネラルの量を示す「硬度」の計算方法は、国によって異なります。

日本では次の式で求められます。

硬度［mg/l］＝（カルシウム量［mg/l］×2.5）＋（マグネシウム量［mg/l］×4.1）

下の表から分かるように、硬水にはこれらのミネラルが多く含まれ、軟水には少ないです。

軟水と硬水で異なる味わいに

美味しいコーヒーを淹れるには、コーヒーの風味に合う水を選ぶことが重要です。

水の種類を変えるだけで、日常で飲むコーヒーがさらに味わい深くなります。

軟水は風味を引き出す

軟水はコーヒー本来の風味を引き出しやすく、柔らかな味わいが特徴で酸味を際立てます。

軟水の例として、日本の水道水、国産ミネラルウォーターがあげられます。

硬水は苦みを強める

硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムは、コーヒーの成分と反応し、クロロゲン酸やタンニンと結合します。

そのため、コーヒーの風味が損なわれることがあり、通常、コーヒーの苦味が強まります。

硬水の例として、 ヨーロッパの水、 外国産ミネラルウォーターがあげられます。

軟水が好まれる

一般的には、コーヒーを淹れる水は、軟水をお勧めします。

これは軟水で淹れたコーヒーが一般的に好まれるためです。

ただ、軟水と硬水ではコーヒーの味が異なり、どちらが好ましいかは個人の判断になります。

つまり、好みによって選ぶべき水は変わります。

水道水を使う時の注意点

コーヒーを淹れる水として水道水を使用する場合は、以下のことに注意してください。

カルキ対策

日本の水道水は国際的にも高品質とされていますが、消毒のために加えられる塩素がカルキ臭として感じられることがあります。

このカルキ臭は、浄水器を通すか、水を沸騰させることで減らすことができます。

水道管に長時間滞留した水を避ける

朝一番にコーヒーを淹れるときは、特に注意が必要です。

夜間に水道管に滞留していた水は新鮮ではありません。

そのため、水に溶けていたガスが抜けることで、コーヒーの味が損なわれることがあります。

これは、沸騰させた水を、何度も再沸騰させた場合にも同様です。

一般的な対策として、朝はしばらく水を出し続けた後、新鮮な水を使用することをお勧めします。

ウォーターサーバーという選択肢

コーヒーを淹れるだけでなく、家族の飲用水用にも使えるウォーターサーバーが人気です。

子供さんがいる家族が多い家庭では、水の使用量も多くなるため、ウォーターサーバーを設置するという選択肢もありです。

天然水とRO水

ウォーターサーバーに使用されるミネラルウォーターは、「天然水」と「RO水」に大別されます。

以下で、天然水とRO水の特徴について簡単にご紹介します。

天然水の特徴

天然水は自然から直接採取された水で、可能な限り自然の状態でボトル詰めされています。

採水地によって異なる味わいがあり、天然ミネラルを含んでいます。

RO水の特徴

RO水は、安全な水源（水道水を含む）を逆浸透膜で濾過し、非常に純度の高い水を生成します。

この過程でミネラルが除去されるため、味を整えるために後からミネラルを添加しています。

ウォーターサーバーを選ぶ際のポイント

ウォーターサーバーはメリットの反面、容器が場所を取ることや高コスト、メンテナンスが大変だというデメリットもあります。

ウォーターサーバーを選ぶ際のポイントは以下の通りです。

• 使い捨て容器の有無
• 継続的に支払える価格かどうか
• デザイン
• 清潔さ

美味しいコーヒーを淹れるために使う水　まとめ

ここまで、美味しいコーヒーを淹れるための水についてご紹介しました。

以下でポイントをまとめました。

• コーヒーに使用する水には、水道水・国産天然水・ミネラルウォーターがある。
• コーヒーに水道水を使用する場合は、浄水器を通したものを使用する。
• 水は、含まれるミネラルの量によって軟水と硬水に分類される。
• 軟水は、柔らかな味わいが特徴でコーヒーの酸味を際立てる。（日本の水道水、国産ミネラルウォーターなど）
• 硬水は、コーヒーの風味を損うことがあり、苦味が強まる。（ヨーロッパの水、 外国産ミネラルウォーターなど）

この記事が参考になれば幸いです。